2025
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工場で生産されてパッケージングされて販売されている食品には、大抵、賞味期限が表記されている訳ですけど。私たちはその期限までに、内容物を食べ切ろうとするわけですけど、けど期限を多少過ぎてしまったとしても酷い問題はなく、それを食べることは出来るわけです。ですが過ぎてからというと、食あたりのリスクを背負うか否か思案する時間が始まるわけで、つまり期限に追われていたのが、その期限以降は私たちが追う側に回るというか。というか、この声の録音日、つまり今日は10月3日なので、このプリンの賞味期限について、考える必要はないのですが。ところで、この10秒おきの時報は、私が朗読している文章の流れ、もしくは声のリズムを定期的に切断しています。逆らえない句読点を打たれ、それ以前の声は古いものから順に腐っていく。腐っていくという比喩的な表現はつまり、それは忘れてしまうということなのですが。あなたがこれを再生した日が、今日つまり10月3日から相当な時間が経っていた場合、あなたはこの文章の内容をとっくに忘れていることでしょう。それどころか、数十秒前のことですら、私たちは覚えてはいないはず。もちろん、食あたりのリスクを考えなければ、賞味期限や時間などに怯える必要もありませんが。
section 1
工場で生産されてパッケージングされて販売されている食品には、大抵、賞味期限が表記されている訳ですけど。私たちはその期限までに、内容物を
食べ切ろうとするわけですけど、けど期限を多少過ぎてしまったとしても酷い問題はなく、それを食べることは出来るわけです。ですが過ぎてからというと、食あたりのリスクを背負うか否か思案する時間
が始まるわけで、つまり期限に追われていたのが、その期限以降は私たちが追う側に回るというか。というか、この声の録音日、つまり今日は10月3日なので、このプリンの賞味期限について、考える必要はないのですが。
ところで、この10秒おきの時報は、私が朗読している文章の流れ、もしくは声のリズムを定期的に切断しています。逆らえない句読点を打たれ、それ以前の声は古いものから順に腐っていく。腐って
いくという比喩的な表現はつまり、それは忘れてしまうということなのですが。あなたがこれを再生した日が、今日つまり10月3日から相当な時間が経っていた場合、あなたはこの文章の内容をとっくに忘れていることでしょう。
それどころか、数十秒前のことですら、私たちは覚えてはいないはず。もちろん、食あたりのリスクを考えなければ、賞味期限や時間などに怯える必要もありませんが。
section 2
工場で生産されてパッケージングされて販売されている食品には、大抵、賞味期限が表記されている訳ですけど。私たちはその期限までに、内
容物を
食べ切ろうとするわけですけど、けど期限を多少過ぎてしまったとしても酷い問題はなく、
それを食べることは出来るわけです。ですが過ぎてからというと、食あたりのリスクを背負うか否か思案する時間
が始まるわけで、つまり期限に追われていたのが、その期限以降は私たちが追う側に回るというか。というか、この声の録音日、つまり今日は10月3日
なので、このプリンの賞味期限について、考える必要はないのですが。
ところで、この10秒おきの時報は、
私が朗読している文章の流れ、もしくは声のリズムを定期的に切断しています。逆らえない句読点を打たれ、それ以前の声は古いものから順に腐っていく。腐
って
いくという比喩的な表現はつまり、それは忘れてしまうということなのですが。あなたがこれを再生した日が、今日つまり10月3日から
相当な時間が経っていた場合、あなたはこの文章の内容をとっくに忘れていることでしょう。
そ
れどころか、数十秒前のことですら、
私たちは覚えてはいないはず。もちろん、食あたりのリスクを考えなければ、賞味期限や時間などに怯える必要もありませんが。
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